聖火リレー、SLとサクラと共演 最後は追い抜かれる

平賀拓史
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 東京五輪聖火リレーは4日目の28日、栃木県に入り、茂木町で真岡鉄道の蒸気機関車「SLもおか」とランナーが並走した。午後2時半ごろ、小雨が降るなか、線路沿いを走った元駅伝県代表の野沢綺花(あやか)さん(21)を、SLが白い煙を吹き上げながら後方から迫り、追い抜いていった。

 C12形のSLは旧国鉄時代の1933年に製造され、一度引退して廃車となったが、94年に「SLもおか」として復活した。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受けて1月から運休していたが、3月13日に運行を再開していた。

 沿道には、レインコートを着た町民やカメラを手にした鉄道ファンが詰めかけ、警察官や町職員らが「密にならないようにお願いします」と注意を呼びかける場面もあった。

 野沢さんは「列車からも手を振ってくれた。貴重な体験をさせてもらった。この火を最後までつないでほしい」と話した。

 聖火とSLが並走する姿をカメラに収めた宇都宮市の会社員岡村大輔さん(43)は「サクラも見ごろで、ここでしか見られない光景を撮ることができた」と喜んでいた。(平賀拓史)