脱原発論の自民議員、原発問題を回避し講演 反発踏まえ

久保田一道
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 自民党の秋本真利衆院議員=千葉9区=が28日、水戸市内で「脱原発」をテーマにした自著の出版を記念した講演を開いた。同党茨城県連が反発した経緯も踏まえ、秋本氏はこの日、原発問題には直接言及しなかった。

 講演は秋本氏の著書「自民党発!『原発のない国へ』宣言」の出版を記念し、地元の市民グループや野党系の地方議員らによる実行委員会が企画した。これに対し、自民党茨城県連は、党本部に秋本氏に講演の辞退を促し、従わない場合は処分を検討するよう要請。秋本氏は「原発のことには触れない」との趣旨の文書を県連に送っていた。

 講演で、秋本氏は「2050年カーボンニュートラル実現に向けて」と題して、再生可能エネルギー普及の必要性を説明した。「再生可能エネルギー以外のすべての電源はこの国からなくなっていくと考えている」などと語ったが、原発の問題点については触れなかった。

 講演後、秋本氏は、県連が反発した経緯について記者団に問われ、「地元には地元の事情があるので、それを踏まえて講演した」と語った。(久保田一道)