ネットの「罵詈雑言」に見習いたい フリクションの価値

有料会員記事

奥山晶二郎
[PR]

メディア空間考 奥山晶二郎(withnews編集長)

 仕事柄、ネット上の“炎上”は一通り把握しようと心がけている。最近なら、例えば「コロナ 噓」といった言葉を入れて検索すると、偏った意見を振りかざすコミュニティーが、こんなにも多いことに驚きをおぼえる。

 でも、人は集まるだけでは満足しない。

 自らの考えを広めたくなり、自分と違う主義主張の“島”に出向き、過激な言葉を使って相手を否定しようとする。頃合いを見て「はい論破」と捨てぜりふを吐きたくなる。

 当然、無傷ではすまない。スレッドには双方の人格を否定する言葉が並ぶ。傷つけ合うことで自分の考えの強度を確かめるかのように、無益とも思える争いを仕掛けてしまう。いかにもネットらしい低俗な応酬と思うだろうか? それが、私にはむしろ、「フリクション(摩擦)」によって生まれる人間味あふれる光景に見える。

 「フリクション」とはネット…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら