「バトン途絶え悔しい」 静岡マルイ、51年の歴史に幕

植松敬
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 静岡市葵区御幸町にある大型商業施設「静岡マルイ」が28日、最後の営業を終え、51年の歴史に幕をおろした。最終日は雨が降る中、大勢の客が訪れ、閉店を惜しんだ。

 午後6時すぎ、入り口にはスタッフが整列。「51年間、ありがとうございました」と声をそろえ、シャッターが下りるまで深々と頭を下げた。集まった客らからは大きな拍手が送られた。

 伊藤哲朗店長は「代々受け継がれてきたバトンが途絶えてしまう悔しさはある。それでも今日は大雨の中、朝から多くのお客様が来てくれた。感謝しかありません」と話した。

 この日、買い物に訪れた静岡市清水区の会社員女性(47)は、20年ほど前に同施設で働いていたという。「ここ数年は昔と比べて人が減って寂しくなっていた。最後に活気のある姿が見られて嬉しかったです」と語った。

 静岡マルイは1969年、丸井静岡店として開業。静岡駅前の好立地だったが、近年は近隣の商業施設との競争激化などで売り上げが低迷していた。隣接する丸井グループの商業施設「静岡モディ」は営業を継続する。(植松敬)