北朝鮮外務省「明白な二重基準」 安保理の制裁委を非難

ソウル=神谷毅
[PR]

 北朝鮮の短距離弾道ミサイル発射をめぐって国連が安全保障理事会北朝鮮制裁委員会を開いたことなどについて、北朝鮮外務省のチョ・チョルス国際機構局長は28日付で談話を出した。米国のシリア空爆や英国の核弾頭増強などを引き合いに「主権国家を無視する明白な二重基準だ」と非難した。

 朝鮮中央通信が29日、報じた。談話は「新型戦術誘導弾の試験発射は、朝鮮半島に加えられる脅威を抑制し、平和と繁栄を守るための正々堂々とした自衛権の行使だ」と主張。国連の動きは朝鮮半島での対決をあおるものだとして「自衛権を侵害しようとする試みは必ず相応の措置を招くだろう」と警告した。

 談話には、短距離弾道ミサイルの発射を正当化すると同時に、次の軍事的な行動を行う「名分」づくりの思惑もあるとみられる。北朝鮮は「強硬には強硬で対応する」との主張を繰り返しており、当面は神経戦を展開するとみられる。(ソウル=神谷毅)