大震災知る香港選手 五輪目前「生きてる今楽しむ」

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酒瀬川亮介
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 香港を飛び立った全日空機が日本上空にさしかかったころ、巨大地震は起きた。2011年3月11日午後2時46分ごろだ。香港の女子競歩選手、程小雅(チンシウナ)はコーチやマネジャーたちと一緒に機内にいた。地震のことは分からなかった。午後3時半、飛行機は成田空港に定刻に到着した。

 滑走路閉鎖の直前に滑り込んだが、それからが大変だった。地震があったことが機内にアナウンスされた。「初めての日本。大きな地震に遭ったのも生まれて初めてでした」と34歳になった程は思い出す。

 成田発の便は出発できず、鉄道も止まった。ターミナル内の滞留者はその日、約8500人にのぼった。程たちは機内に缶詰めになった。電話も通じない。客室乗務員がサンドイッチを配る。5時間、6時間……。やっと機外に出て入国審査を通ったのは午後11時半だった。

 「ビルの中は人であふれてい…

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