秋元議員側「事件はフィクションだ」 初公判で捜査批判

川嶋かえ、原田悠自、金子和史
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 カジノを含む統合型リゾート(IR)事業の汚職事件と、その後の証人買収事件で罪に問われた衆院議員秋元司被告(49)の初公判が29日、東京地裁で開かれた。「検察が事件を作り上げた。フィクションだ」――。秋元議員の弁護側は冒頭陳述で、こう訴えた。

 弁護側はまず、IR事業に関する秋元議員の権限を説明。内閣府副大臣としての権限は形式的で実質的ではないとし、中国企業のIR事業参入に「影響を与えていない」とした。

 その上で、IR事業への参入を目指していた中国企業側から受け取ったとされる講演料や旅費負担には賄賂性の認識がないと主張。「講演料は講演の対価で、旅費も(豊嶋元秘書が)適切に精算したと思っていた」と述べた。

 300万円の授受については、贈賄側とされる中国企業の元顧問2人との面会そのものを否定し、その時間は「別の場所にいた」。根拠として、スケジュール表や携帯アプリの記録を挙げ、今後明らかにするとした。金は元顧問2人が「着服した」との見方を示した。

 証人の贈賄側に接触したのは、支援者らが「(秋元議員を)おもんぱかった」と説明。秋元議員は支援者らに「元顧問らに真実を話してもらいたい」と伝えただけで、虚偽証言をするよう依頼していないとした。

 さらに、秋元議員を逮捕した東京地検特捜部の捜査手法も批判した。捜査時に入院中の豊嶋元秘書に供述を「強要」し、「秋元議員を犯罪者に仕立てた」と主張した。

 豊嶋元秘書の弁護人も「供述を誘導され虚偽自白をさせられた」とした。また、講演料や旅費について「秋元議員に報告していない」と述べた。(川嶋かえ、原田悠自、金子和史)