育休復帰直後に出向 アシックスのパタハラ訴訟が和解

吉田貴司
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 育児休業からの復帰直後に出向を命じられるなどしたのは嫌がらせの「パタニティー(父性)・ハラスメント」にあたるとして、スポーツ用品大手アシックスの男性社員(39)が同社に精神的苦痛への慰謝料などを求めていた裁判が29日、東京地裁で和解した。男性が所属する「首都圏青年ユニオン」が明らかにした。

 ユニオンによると、会社側が育休を取りやすい環境づくりに取り組むと表明したことを受け、和解に至った。具体的な和解内容は非公表という。同社は「関係法令を踏まえて育児休業を取得しやすい職場環境の整備に努める」とコメントした。

 訴状などによると、男性は人事政策室にいた2015年2月から2回に分けて育休を取得。16年6月に復帰した直後に物流子会社への出向を命じられ、物流倉庫で荷下ろしなどの業務に従事。その後、同年10月からは人事管理部に移り、1人で社内規則の英訳などをするよう命じられた。男性側は、これらの配置転換が育休取得を理由とした嫌がらせを禁じる育児・介護休業法に違反すると訴えていた。吉田貴司