勝負は髪の毛の「10万分の1」 熾烈極める半導体競争

有料会員記事

福田直之
[PR]

半導体とは

 半導体とは、電流を通す「導体」と、電流を通さない「絶縁体」の中間の性質がある物質だ。温度が低いときは絶縁体のように電流を通さないが、温度が高くなれば導体のように電流を通す。シリコン(ケイ素)やゲルマニウムが代表的な半導体だ。一般的には、集積回路(IC)など半導体による部品を広い意味で「半導体」と呼んでいる。

写真・図版
華為技術(ファーウェイ)の子会社、海思半導体(ハイシリコン)製の半導体=福田直之撮影

 半導体の先祖にあたるのが真空管で、電極がついた内部が真空な金属やガラスの管だ。陰極から陽極に流れる電子を制御し、①電気信号を大きくする(増幅)②電流の交流と直流を変える(整流)③電流のオン・オフを切り替える④光を電気信号に変える、などの機能がある。

 真空管消費電力が大きく、部品も大きかった。だが、同じような機能を持つ半導体を活用し、小型化が可能になった。真空管に取って代わり、電気信号の増幅や電流のオンオフに使われるのがトランジスタだ。交流から直流に変える機能を持つダイオードもある。

 トランジスタは1947~4…

この記事は有料会員記事です。残り1882文字有料会員になると続きをお読みいただけます。