私が日本で働く動機 ベトナム人女性、コロナ禍の就活

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中村瞬
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 今春大学を卒業し、社会人となるベトナム人女性。来日から7年、睡眠も遊ぶ時間も削り、新聞配達をしながら学んできた。

 《私はお金持ちになりたい。こんなことを言えば、欲心だと言われたり、あざ笑われたりするかもしれません。

 3人の子の養育費を捻出するため、お母さんは涙と汗を流していました。私は「お金持ちになれば、お母さんの笑顔を見られる」と思っていました。

 だから私は一生懸命に勉強して、お金をたくさん稼げる仕事をしたいと考えています。(一部抜粋)》

 2016年12月23日の朝日新聞の声欄に載ったトラン・ティ・ホアイ・フーンさん(26)の投稿だ。ベトナム中部の高原地域バンメトート出身。庭の草を食べて飢えをしのいだり、父は昼から酒を飲んで家族に暴言を吐いたり。「汚い」とののしった近所の女性は、パーティーにフーンさん一家だけ呼ばなかった。両親はフーンさんが14歳の時に離婚した。

 2013年、フーンさんはベトナムの国立大学に合格したものの、学費を払えるか不安だった。そんな時に日本の新聞奨学生の話を知った。「だまされて危険な目に遭うかもしれない」と周囲に反対されたが、大学進学を取りやめ、日本行きを決断。日本語学校に通うため、バスで27時間かけて首都ハノイに出た。

頑張り屋が「もう限界」

 2014年3月に来日。「飛…

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