UAE企業、中国の製薬会社とワクチン開発 年内に生産

新型コロナウイルス

ドバイ=伊藤喜之
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 アラブ首長国連邦(UAE)でヘルスケアや人工知能などの事業を手がける企業が、中国の国営製薬会社とともに、アラブ諸国で初めて新型コロナウイルスのワクチン生産を始める。UAEを訪問した中国の王毅(ワンイー)国務委員兼外相が28日、アブドラ外務・国際協力相と合意した。

 UAE企業「グループ42(G42)」の発表によると、同社と中国のシノファームとの合弁会社が新型コロナのワクチン「ハヤト・バックス」を共同開発し、年内にアブダビで生産を始める。主に中東やアフリカ諸国などへ供給する計画で、生産量は年2億回分に達する見込み。

 アブダビを訪問した王氏は、UAEの国営通信のインタビューで、UAEが昨年12月、世界で初めてシノファーム製のワクチンを承認した経緯に触れ、「こうした努力は両国だけでなく、パンデミックと闘う全世界に恩恵をもたらした」とワクチン外交の成果を強調した。

 UAEでは中国製など数種類のワクチン接種が始まっている。3月27日時点で、人口100人あたりのワクチン接種回数は80・48回と、イスラエルの114・7回に次いで世界2番目に進んでいる。

 国営通信によると、UAEには中東で最多の22万人以上の中国人が暮らし、2019年には200万人以上の中国人観光客が訪れた。中国主導の巨大経済圏構想「一帯一路」の影響から、ドバイなどで中国企業によるビル建設も見られるなど、経済関係は深まっている。(ドバイ=伊藤喜之)

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