米国務長官が「バーチャル国連訪問」 方針転換を強調

ニューヨーク=大島隆、藤原学思
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 ブリンケン米国務長官は29日、オンライン形式でグテーレス国連事務総長らと会談する「バーチャル国連訪問」を行い、バイデン政権の国際機関への復帰をアピールした。

 ブリンケン氏はこの日、シリアの人道問題をめぐる国連安全保障理事会の協議で議長を務めた後、グテーレス氏と会談した。ブリンケン氏は「バイデン大統領は多国間主義を表明しており、パリ協定世界保健機関(WHO)、人権理事会への復帰を実行に移してきた」と述べ、トランプ政権の方針を転換し、国連を重視する姿勢を強調した。

 グテーレス氏もこれを歓迎し、「国連と米国の協力は決定的に重要だ。我々が直面している地球規模の課題を解決するためには、米国の関与と貢献が欠かせない」と述べ、米国が今後も国連重視の姿勢を保つことに期待を寄せた。

 また、ブリンケン氏は同日の記者会見で、対中関係について「我々は同盟国に対して、米国と中国どちらかを選ぶよう強制することはしない」と述べたうえで、「これは中国封じ込めではなく、ルールに基づく国際社会のシステムを守る取り組みだ。中国であれ他国であれ、ルールに従おうとしない国があれば我々は立ち上がる」と強調した。(ニューヨーク=大島隆、藤原学思)