フロイドさん事件、元警官が無罪主張「訓練を実践」

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ニューヨーク=藤原学思
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 米ミネソタ州ミネアポリスで昨年5月、黒人男性のジョージ・フロイドさん(当時46)を死なせたとして、殺人の罪で起訴された元警察官のデレク・チョービン被告(45)の公判は29日、地元の裁判所で実質審理に入った。被告は無罪を主張した。約4週間かけ、12人の陪審員が有罪か、無罪かを決める。

 検察側は冒頭陳述で、フロイドさんが手錠をかけられ、誰の脅威にもなっていなかったのに、9分29秒にわたってチョービン被告から首を押さえつけられた犯行の悪質性を指摘。フロイドさんが「プリーズ」「息ができない」と言いながら命乞いをする当時の映像を法廷で流し、「警察権力の乱用として、なんら言い訳ができない」と非難した。

 一方、弁護側はフロイドさんの過去の犯罪歴や、チョービン被告が現場に到着した際に別の2人の警官がフロイドさんをパトカーに乗せるのに手間取っていた状況に言及。「被告はまさに、19年間のキャリアで訓練を重ねてきたことを実践した」と正当性を訴えた。

 弁護側はまた、フロイドさんの死因は高血圧と薬物の摂取による不整脈であるとして、無罪を主張した。捜査当局の検視では、フロイドさんの死因を頸部(けいぶ)圧迫に伴う心肺停止とし、「殺人」と断定。ただ、薬物を使用していたことも重要事項として記されている。

 チョービン被告は、第2級殺…

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