第4回少女の目つき、忘れない 元「憎い兵士」が語ったタブー

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エルサレム=高野遼

拡大する写真・図版青春と愛国とロケット弾 パレスチナを生きる  グラフィック・伊坂美友

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青春と愛国とロケット弾④

 イスラエルパレスチナを取材で行き来するたび、検問所を通る。エルサレム支局長の日常だ。

 銃を抱えた兵士にパスポートを渡し、息を潜めて待つ。たいてい、無言で返されて「通過許可」を知らされる。

 有無を言わさぬ力関係。「占領」の現実が身にしみる瞬間だ。

獄中にいたパパは精子を菓子袋に…そして僕は生まれた

自力ではあらがえない紛争のど真ん中で生まれ、何を感じて大人になっていくのか――。パレスチナの未来を担う若者たちの現実に迫る。

 兵士たちの顔を見ると、20歳前後の若者たちばかりだと気づく。無愛想な表情をしつつも、あどけなさが残る。多くは、18歳で始まる兵役に応じた若者たちだ。

 この連載では、占領下で生きるパレスチナの若者たちを取り上げてきた。では反対に、憎しみを真っ向から受ける若き兵士たちは、何を思うのか――。冷徹な仮面の裏側を知りたくて、元兵士を訪ねる取材を始めた。

拡大する写真・図版ヨルダン川西岸地区で3月14日、抗議運動をするパレスチナ人たちの前に立つイスラエル兵=ロイター

 「あの少女のにらむような目…

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