第2回政局前夜、自民幹部のきしみ 揺らぐ角栄の「総力結集」

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野平悠一、松山尚幹、明楽麻子

拡大する写真・図版自民党の二階俊博幹事長(右)の派閥による政治資金パーティーに、来賓として出席した菅義偉首相=2020年10月7日午後4時46分、東京都千代田区、林敏行撮影

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菅と自民 権力の構図②

 「総力結集」。自民党本部4階の赤じゅうたんが敷かれた扉の奥、二階俊博幹事長が座るソファの斜め後ろの壁に、政治の師と仰ぐ田中角栄元首相の力強い揮毫(きごう)が掲げられている。菅政権発足から半年。揺れる党内にこの言葉が突き刺さる。

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発足から半年が過ぎた菅政権。権力の内側でいまなにが起きているのか、緊急報告します。

 「自分の選挙は大丈夫なのか。解散なんて軽々しく言うべきものではない」

 3月21日にあった自民党大会の後、二階氏は記者団を前に声を荒らげた。その矛先が向けられたのは下村博文政調会長。数日前、菅義偉首相が4月に予定している日米首脳会談後にも解散に打って出る可能性に言及していた。

 二階氏が誕生に貢献した菅内閣は、3月16日に発足から半年を迎えた。当初は65%という高い内閣支持率を誇ったが、コロナ対策や相次ぐ不祥事で失速し、1月には33%にまで下落。その後、40%前後へとやや回復したとはいえ、もはや発足時の勢いはない。

衆院解散の足音が迫るなか、党内から聞こえるのは「結集」のかけ声ではなく、幹部たちが発するきしみだ。党内で交代論がささやかれる二階幹事長が接近する相手とは--。

「政局が起きるなら麻生派からだろう」

 新型コロナの感染者数は再び…

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