[PR]

 テレビ朝日が公開した報道番組「報道ステーション」のウェブCMが「ジェンダー平等に取り組む人を揶揄(やゆ)している」などとして批判が相次ぎ、同局が謝罪、削除した問題で、早河洋会長は30日の定例会見で、報道担当常務と報道局長に厳重注意したことを明らかにした。

 この日の会見で、早河会長は「深く反省して再発防止を徹底する」と述べた。その上で「(CMという)短い時間の中で、ああいう(ジェンダー平等という)テーマをメッセージにするのは難しい。僕が厳重注意したのは、もうそういうことはやるなと(いうこと)。PRの方法論として」などと述べた。CMは、番組スタッフと外部の制作会社が協議して制作し、番組の幹部と関係部署がチェックをしていたという。

 今回の問題は番組ツイッターでは説明、謝罪があったが、番組内ではCMに触れられていない。番組の内情に詳しい複数のテレ朝社員によると、現場には検証番組の制作を求める声もあるという。篠塚浩常務は検証番組の予定の有無についての質問に対しては、「公式ツイッターのアカウントで発信したものなので、同じ場所で説明させていただきたい」と述べるにとどまった。

 批判を受けたCMは22日、テレ朝のユーチューブで公開された。「どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかって今、スローガン的にかかげている時点で、何それ、時代遅れって感じ」といったセリフなどに批判が相次ぎ、テレ朝は24日、同番組のツイッターで「不快な思いをされた方がいらしたことを重く受け止め、お詫(わ)びする」と謝罪し、CMを取り下げた。

 あるテレ朝の報道局員は、現場にはCMについて検証番組を作るべきだという声はあるとした上で、「報ステではスタッフの多くが入れ替わったこともあり、萎縮が進んでいる。現状がおかしいと思っている人はいるが、大きな声を上げられないような雰囲気だ」と話す。(宮田裕介)