幻の王国へようこそ 「モアイ」が守る1キロの冒険

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文・河野光汰、写真・上田潤

拡大する写真・図版鉱石を運搬するトロッコのレールが鉱山の面影を残していた=2021年3月13日、山口県岩国市、上田潤撮影

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 江戸時代から続き、平成初期に閉山した鉱山。当時の面影残る鉱山道に足を踏み入れると、そこには「王国」が広がっていた。

拡大する写真・図版モアイ像を模した石像が「王国」の侵入者たちを威圧する=山口県岩国市美川町

 薄暗い坑道内に巨大な石球や石像が並ぶ様は、映画「インディ・ジョーンズ」の世界に迷い込んだようだ。タングステン鉱山として名をはせた「玖珂(くが)鉱山」(山口県岩国市)。1993年に役割を終え、96年、鉱山内に「王国」ができた。「地底王国美川(みかわ)ムーバレー」。坑道の総延長約42キロのうち、冒険用通路は約1キロに及ぶ。

拡大する写真・図版「王国」への侵入を阻止するかのように、巨大石球が配置されている=山口県岩国市美川町、上田潤撮影

 幻の「ムー大陸」をイメージし、鉱山の操業中に石像や遺構が点在する不思議な地底空間が発見されたという設定。侵入者を追いかけるという石球に、「王国を守る兵士」とされるモアイ像を模した石像。神殿やどこかで見たような模様が刻まれている壁画もあり、「王国感」を醸し出している。坑道や鉱石の運搬に使われていたトロッコのレールなどはそのままだ。それら「本物」と「人工」を混ぜ合わせ、ライトなどを投影することで幻想的な雰囲気が生まれる。米軍岩国基地から訪れたコルテス・ホームズさん(22)は「まるでイリュージョンのようだよ」と興奮気味に話した。

拡大する写真・図版「石柱の回廊」に立つ7本の柱には、動物らしき姿が刻まれている=山口県岩国市美川町、上田潤撮影

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拡大する写真・図版「地底王国」の入り口にある鉱山時代の石垣が、巨石文明の遺跡を思わせる=山口県岩国市美川町、上田潤撮影

 大胆な衣替えの背景には、鉱…

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