郊外に巨大イオン構想、コンパクトなまちづくり反するが

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高橋杏璃
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 現職と新顔2人の三つどもえとなっている秋田市長選(4月4日投開票)で、市郊外の外旭川地区の開発構想をめぐる是非が争点となっている。同地区は流通大手・イオングループによる大型複合商業施設の進出計画があり、地元サッカークラブの新スタジアム建設候補地にもなっている。市長選の結果によっては、まちが大きく変わることになる。

 秋田市中心部のJR秋田駅から1駅4分で、3月に開業したばかりの泉外旭川駅に着く。そこから車で10分ほど。外旭川地区振興会の中村茂会長(64)に案内してもらった場所には田んぼが広がっていた。周りにある建物は病院と市卸売市場くらいで、20キロ先にある太平山の稜線(りょうせん)がくっきりと見える。

 「県内外から人が集まる拠点になるんです」という中村さんの言葉がにわかに信じがたいほど、のどかな景色だが、イオンタウン(本社・千葉市)はここに大規模複合商業施設の出店を構想している。当初計画の敷地面積は35万平方メートル。東京ドームが7個半入る大きさだ。

 従来のショッピングセンター(SC)をつくるのではない。めざすのは、国内外から人を呼び込む健康増進と観光振興の一大拠点だ。「産・官・学・民による地方創生」をテーマに、病気予防のための検診施設や高齢者向けのサービス付き住宅、物産館に野菜の温室ハウスまで、多種多様な機能を備える予定になっている。

 構想の原型となる計画をイオンタウンが明らかにしたのは、2012年。当時は4年後の開業を目標としていたが、9年を経たいまも実現していないのは、市が開発に否定的だったからだ。

 秋田市は11年、まちづくり…

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