ダム除き、事業費約1800億円積算 球磨川治水

伊藤秀樹
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 国土交通省熊本県などでつくる球磨川流域治水協議会は30日、球磨川の治水計画「球磨川水系流域治水プロジェクト」を正式に公表した。最大支流である川辺川への流水型ダム整備などにかかる費用は含まず、積算できた事業費だけで約1804億円に上る。

 昨年7月の記録的豪雨と同規模の洪水での被害軽減をめざし、ハード・ソフト両面で対策を講じる。事業費の内訳は、河川対策約1636億円、砂防対策約143億円、下水道対策約25億円。2021年度に調査・検討に本格着手する流水型ダムや県営市房ダム(水上村)などの関連事業費は含んでいない。流水型ダムは国の新年度当初予算に調査費4億円が計上された。

 計画では、人吉市で堤防からの越水を防ぎ、八代市坂本町などの中流部では家屋の浸水防止をめざす。工程表では、今年の梅雨などの出水期までに可能な限りの堆積(たいせき)土砂の撤去、堤防決壊箇所の本復旧、タイムラインの改善をする。第1段階(おおむね5年)で宅地かさ上げを完成させ、遊水地整備に必要な用地確保に着手。29年度までの第2段階早期に遊水地を完成し、田んぼダムの普及・拡大を推進。30年度以降に流水型ダムや市房ダム再開発を完成させる。

 蒲島郁夫知事は「特に出水期までの取り組みについては堆積土砂の撤去や避難体制の強化などのハード・ソフト対策を含め、時間的緊迫性を持って取り組む」とコメントを出した。(伊藤秀樹)