木村花さん母「フジテレビは無責任」 悔しさにじます

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 フジテレビの恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演していたプロレスラー木村花さん(当時22)が命を絶った問題で、放送倫理・番組向上機構BPO)の放送人権委員会は30日、「放送倫理上の問題があった」と認定した。一方、人権侵害があったとまでは断定できないと結論づけた。人権侵害があったと申し立てた花さんの母の響子さんが、同日開いた会見で語った主な内容は以下の通り。

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 本日3月30日は花のプロレスデビュー記念日です。本来はたくさんのファンの人に素敵なお花をもらって、みんなにおめでとうと言われる日。そんな日に、本当に残念な結果です。花がいないということで、事実を証明することが本当に難しく、残した言葉や私たちが聞いた話だけでは、こういう風にあやふやな結果にしかならない。フジテレビや制作会社の方は生きてらっしゃるので、都合のいい説明ができるというのを感じました。フジテレビと制作会社の責任はどうしても問いたくて、視聴率のためにこれだけ誹謗(ひぼう)中傷を誘導するような番組作りをしておいて、誹謗中傷した人だけに責任をかぶせるようなやり方はあまりにも無責任ではないか。BPOに申し立てをして、人権侵害が認められないという結果は、歯がゆく悔しい。

 こんな思いを誰にもしてほしくない。今はSNSが生活の中心にある時代で、今回の結果に関しては時代に追いついていないと感じた。フジテレビに関しては誹謗中傷対策を隠れみの、カムフラージュに使うことなく、自分たちの番組作りを見直して、出演者を駒のひとつではなく、ひとりの人間として大切に扱って頂きたい。少数意見でしたが、人権侵害があると言ってくださった委員の方、放送倫理上重大な問題があると言ってくださった委員の方の勇気には大変感謝しています。

 BPOの方たちは重い判断という言い方をされているかもしれないが、私からすれば、やはり大事な人間を亡くしている。委員のみなさんが同じことで自分たちの家族や大事な人を亡くした場合に、同じ裁定で納得できるのか。(見解よりも重い)勧告という結果を狙っていました。

 きょうの結果では花に申し訳ない気持ちが大きくて、報告できない。いい報告ができるように、これからもやっていきたい。