木村さん母「花に申し訳ない」 BPO人権委の決定受け

黒田健朗、川村貴大
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 フジテレビ「テラスハウス」についてのBPO人権委の決定を受け、亡くなった木村花さんの母、木村響子さん(44)と代理人弁護士らが30日夕に会見を開いた。花さんへの人権侵害が認められなかったことで、「今日の結果では花に申し訳ない」と述べ、BPO放送倫理検証委員会での議論も改めて求めていく考えを示した。

 響子さんは今年1月、SNS上で花さんを中傷したとして、長野県の男性に約290万円の賠償を求めて提訴している。この日の会見では、フジテレビと制作会社の責任を「どうしても問いたい」と述べ、「視聴率のために誹謗中傷を誘導するような番組作りをしておいて、誹謗中傷した人たちだけに責任をかぶせるようなやり方はあまりにも無責任」「出演者を駒のひとつとしてではなく、ひとりの人間として大切に扱って頂きたい」と語った。響子さんの代理人を務める松永成高弁護士は今回の決定について「SNSでの第三者の行為を介在して権利侵害を生じさせた場合の責任は新しい問題」と述べ、決定がより重い「勧告」にならなかった点について「(人権委には)もう少しだけ先に進んでほしかった」と話した。

 響子さんは、インターネット上の誹謗中傷やプライバシー侵害の根絶をめざすNPO法人「Remember HANA」を設立する意向も表明。「一人ひとりが幸せになれるようなSNSの使い方をみんなで考えていけたらなと思います」と話した。(黒田健朗、川村貴大