お好み焼き二代目みっちゃん襲名 伝道師の鉄板引き継ぐ

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辻森尚仁
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 広島の老舗お好み焼き店として知られる「お好み焼みっちゃん総本店」が3月、業界でも珍しい襲名式を開いた。創業者の井畝(いせ)満夫さん(88)の名前を、同店の運営会社役員を務める直弟子が引き継ぎ、創業以来の味と技の伝承をアピールするのが狙いだ。

 運営会社によると、みっちゃん総本店は1950年創業。井畝さんが父と一緒に広島市中区新天地付近に出した屋台が発祥だ。井畝さんの愛称を店名に採用し、現在に至っている。

 「二代目井畝満夫」を襲名したのは、15歳から井畝さんの元で修業を続けてきた上川学さん(50)。今は運営会社の常務を務め、焼き手の育成や味の継承に取り組む直弟子の一人だ。

 襲名式は当初、創業70周年だった昨年7月に予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期。店名の「み」の字を三つ並べた店のトレードマークにちなんで、「令和3年(2021年)3月3日」に開催した。

 初代の井畝さんは80年代後半から25年間、お好みソース最大手のオタフクソース(本社・広島市西区)が、東京などで開催した店舗開業研修で講師役を務め、広島お好み焼きの伝道師としても知られた。年齢とともに足腰が弱り、ここ数年は鉄板の前に立つこともなくなった。襲名式で二代目が焼いたお好み焼きを食べて、「おいしい」と笑顔を見せた。

 上川さんは「広島のお好み焼きを全国に広げていくのが自分の役割。初代が築き上げた焼き方のスタイルを、これからも守っていきたい」と話す。

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 お好み焼き店の襲名式とは、あまり聞き慣れない。そこで、広島お好み焼きウォッチャーに聞いてみた。

 オタフクソースの特命研究員…

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