高田松原、震災後初の一般開放 9割消失からの再生進む

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大久保泰
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 岩手県陸前高田市の「高田松原」が4月1日から一般開放される。東日本大震災の津波で一度は消えた「白砂青松」。防潮堤工事で出た砂などで浜を再生し、松の植樹に取り組み、震災後初めて入れるようになる。市民や観光客に愛された風景の復活に向けて、一歩前進する。

 約2キロにわたる砂浜と約7万本の松があった「高田松原」は、1940年に国の名勝に指定された。2011年3月11日の津波と地盤沈下で砂浜の9割が消失、「奇跡の一本松」を除いて松原もなくなった。

 震災直後から、行政と市民が一体となった再生活動が始まった。県は14年から砂浜再生事業を開始。20年度までに約40億円をかけ、幅30~60メートル、延長約1キロの砂浜を造った。周辺の防潮堤工事で出た砂や宮城県の砂、計15万立方メートルを持ち込んだ。

 06年に発足した「高田松原を守る会」は、震災の5カ月後から浜の漂流物の撤去や苗木畑の草取りなどを始めた。県とともに約4万本の植樹をめざしてきた。昨年はコロナ禍でボランティアが来られない時期もあったが、5月には最後の植樹を終える予定だ。

 鈴木善久理事長(76)は「松原の再生には50年はかかる。松の植樹や草刈りには全国から多くの企業や団体、ボランティアの方が来てくれた。本当に感謝している。再生されていく姿をぜひ見に来てほしい」と話している。

 4月1日は午後2時にセレモ…

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