混乱の別府市観光協会 新会長に長野恭紘市長

加藤勝利
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 大分県別府市観光協会は30日、臨時総会と定時理事会を開き、名誉会長の長野恭紘市長を会長(代表理事)に選んだ。混乱が続く会長問題は「長野市長の仲立ちで一段落しそうだ」との見方が出ている。

 会長を巡っては、昨年6月の理事会で梅野雅子会長を再任。しかし、梅野会長は8月の臨時理事会で解任され、ガス会社の福島知克社長を会長に選任。名誉を傷つけたといった民事訴訟も起きている。

 この日、長野市長らが理事になり、非公開の理事会で市長を除く理事33人の全会一致で新会長が選任された。協会によると、別府市長の選任は3人目で、長野市長は初めて。

 長野新会長は「私の反省すべき所は反省し、別府観光の将来のために努力して、私はワンポイントリリーフになるだろうが、別府観光を引き継ぐ人材を育て、まずは同じ方向を向いて歩けるように協力していきたい」とあいさつした。

 補助金を交付する自治体代表が、交付を受ける観光協会代表になれるのかといった疑問の声もあるが、協会によると今回のほか県内6市町で首長が協会長を兼務。地方自治法の兼業禁止に抵触していないという。

 市によると、2019年の総観光客数は900万人を超えた。市は観光振興のための運営補助金や誘客推進事業補助、まつりの実行委員会事務局の費用などとして、今年度だけでも1億円近い予算を組んでいる。市観光協会などが補助の対象だ。(加藤勝利)