日インドネシア、防衛装備品協定を締結 2プラス2会合

安倍龍太郎
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 日本とインドネシアの外務・防衛閣僚会合(2プラス2)が30日、東京都内で開かれた。両政府は「防衛装備品・技術移転協定」に署名し、即日発効した。中国の強引な海洋進出を念頭に、安全保障面の連携を強化することでも一致した。南シナ海での自衛隊とインドネシア軍の共同訓練など防衛協力を深める方針だ。

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インドネシアのプラボウォ国防相(右端)とルトノ外相(左)の表敬訪問で記念撮影に応じる菅義偉首相=2021年3月30日午前10時38分、首相官邸、恵原弘太郎撮影

 インドネシアとの2プラス2は2015年12月以来、2回目。日本からは茂木敏充外相と岸信夫防衛相インドネシアからはルトノ外相、プラボウォ国防相が出席した。

 同様の協定締結は10カ国目。「防衛装備移転三原則」を踏まえたもので、武器の性能に関する情報の目的外使用や第三者への移転をしないといった管理を相手国に義務づけている。

 会談の冒頭、岸氏は中国で施行された海警法に言及。「両国を含む関係国の正当な権益を損なうことがあってはならない。貴国との関係をさらに強化する良い機会としたい」と述べた。ルトノ氏は「インド太平洋地域を平和で繁栄した地域にすることが重要。そのために協力、協調が欠かせない」と応じ、すべての国が国際法を順守することが必要だと言及した。

 インドネシアは中国との経済的な結びつきが強いが、排他的経済水域(EEZ)内の一部海域が中国が独自に設定した「9段線」と一部重なり対立している。日本は護衛艦などの輸出により、安全保障面の連携を強める考え。インドネシア海上保安庁にあたる組織との協力や、港湾施設のインフラ整備などを通じて、自由で開かれた海洋秩序に向けた協力を進めることでも一致した。

 また両国は過去最悪の死者が出たミャンマー情勢について「重大な懸念」を共有した。弾道ミサイル発射した北朝鮮をめぐっては「国連安保理決議の完全な履行の重要性」を確認した。

 これに先立ち、インドネシアの両氏は菅義偉首相を表敬訪問した。茂木氏は29日の外相会談で、新型コロナウイルスのワクチン接種を進めるために必要な保冷設備など約4億円の「コールドチェーン」支援を行う方針を伝えた。(安倍龍太郎)

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会談するインドネシアのプラボウォ国防相(右端)、ルトノ外相(右から2人目)と菅義偉首相(左端)=2021年3月30日午前10時45分、首相官邸、恵原弘太郎撮影