フロイドさん事件、撮影の少女証言 「命救えなかった」

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ニューヨーク=藤原学思
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 米ミネアポリスで黒人のジョージ・フロイドさん(当時46)が亡くなった事件の公判で、フロイドさんが首を圧迫される現場を撮影した高校生の少女が3月30日、法廷で45分間にわたり証言した。世界を揺るがし、ブラック・ライブズ・マター運動が広がるきっかけとなった動画を撮影した少女は、何を語ったのか。

 事件では元警官のデレク・チョービン被告(45)が殺人の罪で起訴され、29日から本格審理が始まった。弁護側は首を圧迫したことが死因ではないなどとして、無罪を主張している。

 30日に証言した少女は、現場の近くに住む18歳。事件が起きた昨年5月25日はスナック菓子を買うため、幼いいとこと歩いて事件現場に向かっていた。現場の前には小売店があり、「数百回、数千回は通った」場所だった。

 店の前にはパトカーが止まっていた。通り過ぎようとすると、チョービン被告がフロイドさんの首をひざで押さえつけているのが見えた。「怖くて、おそろしくて。いとこには見せたくない」。そんな思いで、いとこだけを店に入れた。

 数メートル離れた場所から眺めると、フロイドさんは苦しんでいるように見えた。周りには誰もいない。スマートフォンを取り出し、現場の撮影を始めた。「息ができない」「離してくれ」「ママ」。助けを求め、フロイドさんは叫ぶ。

眠れなかった夜、彼に謝り続けた

 十数人が集まってきた。少女…

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