将棋の西山女流三冠が奨励会退会 女性初の棋士ならず

村瀬信也
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 日本将棋連盟は1日、棋士養成機関「奨励会」に所属し、女性初の「棋士」となるかが注目されていた西山朋佳三段(25)が、奨励会を退会したと発表した。女流棋士としての資格を申請し、同日付で女流三段となった。これまでにも一部の女流棋戦には出場しており、現在は女王、女流王座、女流王将の三つの女流タイトルを保持している。

 男女の区別のないプロの棋士になるには、奨励会で難関の「三段リーグ」で2位以内となり、四段に昇段する必要がある。西山女流三冠は、2016年4月に三段リーグに初参加した。

 19年10月~20年3月に行われた三段リーグで14勝4敗の好成績を挙げたが、次点の3位でプロ入りを逃した。西山女流三冠は朝日新聞の取材に対し、「この時のリーグを最後にするつもりだった。やりきったと思ったが、届かなかった。その後の1年は葛藤を抱えながら戦っていたが、3月になって退会を決断した」と話した。三段リーグで26歳までに四段になれないと、原則として奨励会は退会という規定がある。今月始まる三段リーグにも参加できたが、年齢制限の前に退会する道を選んだ。

 西山女流三冠は「奨励会では、周りの方やファンの応援が支えになった。これからも目の前の一局に集中して将棋に取り組んでいきたい」と話している。村瀬信也