13季ぶりの神宮 青学のサヨナラ犠飛に込められたもの

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山口史朗
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 その犠飛には、いろんな意味が詰まっていた。

 3月30日、東都大学野球春季リーグ戦。神宮球場であった試合は、青山学院大にとって、2014年秋以来、13季ぶりの1部の試合だった。

 東洋大を相手に、タイブレークの延長戦にもつれ込んだ十回裏。同点の1死満塁、主将の泉口(いずぐち)友汰(4年、大阪桐蔭)が打席に入った。

 「外野フライを打てば、(犠飛で)サヨナラ。低めを捨てて、高めの球を待った。気負いや緊張はなかった」

 泉口は言葉通りの打撃で中堅に飛球を打ち上げ、初戦を白星で飾った。

 緊張や気負いはなかったのだろうか。念願の1部復帰初戦。泉口にとっても、大学に入ってから初めての神宮での公式戦だ。

 「多少の高揚感はありましたけど」とは言いつつ、プレーも、試合後の口調も淡々としたものだった。

 その姿が、かえって青学大の6年間の苦闘を物語っているように見えた。

 2年前の秋。泉口が少し寂しそうに語っていた。

 「こんなところで野球をして…

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