ベジタリアン養殖魚、実現なるか カギは「だますエサ」

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小川裕介
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 東京海洋大の佐藤秀一教授(水族栄養学)らは、もともと肉食性の養殖魚のエサを植物由来に切り替えた「ベジタリアン養殖魚」を生み出そうとしている。環境への負荷が比較的小さな植物由来のエサを使い、持続可能な漁業につなげることを目指す。

 スーパーなどに並ぶ養殖のタイやブリは、天然のイワシなどを原料とする魚粉や魚油をエサに育てられてきた。佐藤教授によると、養殖ではブリの体重を1キロ増やすのにエサ約5~7キロが必要だ。国内では1990年ごろまで、養殖にはマイワシがエサに使われていたが、近年は資源が減少している。

 最近は南米ペルーなどから輸入される魚粉にはカタクチイワシが使われているが、世界中で養殖が盛んになっているため、魚粉の輸入価格は上がっている。水産白書によると、2015年のピーク時は1トンあたり約21万円と、10年前の年間平均価格の2・6倍まで高騰した。

 魚以外のエサへの切り替えが…

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