コロナ禍に踏み出す第一歩 新人の誓い 三重

大滝哲彰 佐々木洋輔 岡田真実 菊地洋行
[PR]

 コロナ禍での新年度が1日スタートした。三重県内の官公庁や企業では、密を避けての入庁式や入社式が開かれた。新たに誕生した組織も一歩を踏み出した。

 新型コロナウイルス対策のため、三重県庁では辞令交付式が2回に分けて開かれた。新規採用職員190人のうち、約170人が出席。デジタル戦略企画課に配属された中浜佑希乃さん(22)が代表して辞令を受け取り、「コロナ禍でも、県民の皆さまの暮らしを守り、県政を発展させていけるよう、責任を持って行動します」と宣誓した。

 また、県庁内では鈴木英敬知事による職員へのあいさつがテレビ中継された。コロナ対策について「やるべき課題は山積している」と述べ、感染防止対策やワクチン接種に取り組むよう指示した。三重とこわか国体・大会については「コロナ禍での両大会は前例のないチャレンジとなる。明るい未来が来るという希望を持てるよう、三重から日本中へ発信する大会にしましょう」と呼びかけた。(大滝哲彰)

     ◇

 デジタルトランスフォーメーション(DX)を進めるため、三重県が新設したデジタル社会推進局のキックオフ会議が1日、県庁内で開かれた。職員が「あったかいDX」について議論した。田中淳一・最高デジタル責任者(CDO)は、会議後の取材に、「DXが県民にとって遠い存在にならないように取り組んでいきたい」と述べた。

     ◇

 津市の前葉泰幸市長は市役所内で、幹部職員に向けて年度初めの訓示をした。相生町自治会に不適切な補助金を支出していたとされる問題について、「市民におわびをする機会が遠からず来る」と述べた。

 この問題をめぐっては、市議会が地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)を設置。逮捕された自治会長が職員らに大声で怒鳴ったり、土下座や丸刈りを強要したりしていたことが明らかになっている。前葉市長は「外部からの圧力に煩わされることなく、公平公正な職務の遂行ができる体制を作っていくために大切な年だ」と語った。

 一方、津市には82人の新規採用職員が入庁。「誠実かつ公正に職務を遂行することを固く誓います」との宣誓書に署名した。(佐々木洋輔)

     ◇

 百五銀行(本店・津市)は津市の丸之内本部棟で入行・入社式を開いた。新入行員80人と、グループ会社の新入社員17人の計97人が式に臨んだ。新型コロナウイルス感染防止対策のため、前後左右の間隔を1メートルほど空け、行歌は演奏のみで歌わないようにした。

 伊藤歳恭(としやす)頭取は「コロナ蔓延(まんえん)の長期化が地域経済にも大きな影響を及ぼしている」と説明。「欠かせない戦力となっていただくことを期待しています」と祝辞を述べた。新入行員を代表し、嶌田和希さん(22)は「先を見通しづらい状況ではありますが、新しいことに挑戦し続ける覚悟であります」と宣誓した。

 内定式や入行前の説明会は全てオンラインで、新入行員らが顔を合わせるのはこの日が初めて。飛矢恭佳さん(22)は「同期と協力しながら仕事を覚えていきたい」と意気込んでいた。(岡田真実)

     ◇

 JA三重中央(津市)、JA一志東部(津市)、JA松阪(三重県松阪市)の3JAが合併して、「JAみえなか」が誕生した。松阪市豊原町の本店玄関前で看板の除幕式が開かれ、役員を代表して前田孝幸・代表理事組合長が職員に「旧JAで積み上げたソフト、ハードを生かし、新しい歴史の第一歩を踏み出してほしい」とあいさつした。(菊地洋行)