静岡大新学長に日詰氏就任 統合再編「着地点を」

玉木祥子
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 静岡大学の新学長、日詰一幸氏(65)が1日、静岡市の同大で会見し、浜松医科大との統合再編計画について「対話を重ねて、賛成反対の両者の着地点を見つける努力をする」と述べた。両大学の再編計画は延期になったが、締結済みの合意書についても「白紙にはしない」と語った。

 就任は1日付で、任期は2025年3月末までの4年。学長選で日詰氏と一騎打ちになり、統合再編に積極的な川田善正氏は理事(研究・社会産学連携・情報担当)に就いた。

 これまで日詰氏は浜松医科大との統合再編計画には慎重な姿勢を示してきた。会見では報道陣から再編に関する質問が目立った。「議論の着地点をいつ見いだしたいか」との問いには、「皆さんの中でいろんな思いが交錯しているので、時間はかけざるをえないが、可能な限り力を尽くして着地点を見つけていく努力をしたい」とした。

 日詰氏は「賛否両論があり、いまだ一致点を見いだせていない。静岡大の将来を見据えながら、意見交換していきたい」と話した。

 19年3月に両大学が締結した合意書では、一つの法人の下に二つの大学が並立する「アンブレラ方式」を採用された。ぶら下がる大学は「静岡大静岡キャンパス(人文社会科、教育、理、農)」と「静岡大浜松キャンパス(工、情報)と浜松医科大」としていた。静岡大の分割を伴うことから、教員や学生らから反対意見が相次いでいた。今年1月には、21年度までに新法人を設立し、22年度から新大学に入学者を受け入れる計画の延期が発表されている。

 日詰氏はこのほか、ジェンダーや国籍、世代、障害の有無にとらわれない多様性の実現や、オンライン留学などデジタルを活用した教育の推進にも取り組んでいくことを強調した。(玉木祥子)