新人医師や看護師ら激励 新年度始まる 栃木

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 【栃木】新年度が1日、スタートした。コロナ禍で迎えた2回目の春となり、感染対策をしながら、県内の自治体や企業は新しい仲間を迎え入れた。厳しい状況が続く医療現場にも新人医師や看護師が加わった。

 済生会宇都宮病院(宇都宮市)では、看護職57人を含む新規採用職員104人が辞令交付式に臨んだ。野間重孝院長は「病院は人的な力の集約で成り立っている場所。病院にとって人材はとても大事。信念に基づいて行動できる人間になれるよう、しっかり歩を進めてください」と激励した。

 看護師として現場に立つ高根沢町の岡田琴弓さん(21)は「不安はあるが、一緒に働く看護師や先輩の顔を見ることができて安心した」。日光市の小島優佳さん(21)も「コロナ禍で不安を抱える患者さんが多いと思う。技術はまだまだだが、気持ちだけは一人前に、患者さんに寄り添えるような看護師になりたい」と意気込んだ。

 栃木県庁には新たに「県養成医師」として医師17人が入庁した。訓示式で福田富一知事は「コロナ対応などで医療従事者の役割が大きくなっている。若い力に大いに期待します」と激励した。17人は県の修学資金を活用して自治医大や独協医大を卒業した。県内の医療機関で一定期間、県採用の医師として働く。

 県によると、県内の医師数は人口10万人あたり226・1人。全国の都道府県で14番目に少ない。鹿沼市出身で自治医大卒の大橋采夏さん(24)は「幼いころに祖父から『おばあちゃんの病気を治せたらかっこいいね』と言われ、あこがれ続けた仕事。県内でずっと頑張ります」。

 足利銀行(本店・宇都宮市)は2年ぶりに入行式を実施した。昨年はコロナ禍で中止にした。111人の新入行員を前に、清水和幸頭取は「同期となる仲間と直接会うことの意義を考えて、できる限りの感染症対策を取った上で式を開くこととした」と話した。

 式は行員間の距離をあけ、行歌は歌わず録音した曲を流すにとどめた。採用活動はほぼオンラインで実施し、全員が集まるのは初めて。答辞を読んだ上沢奈緒子さん(22)は取材に「オンラインでは、笑顔の出し方や伝え方に対面とは違う難しさを感じた」と振り返った。

 藤沼崚さん(22)は「家にいる時間が長くてリモートだったので、就活をしている実感がなかなかわかなかった」と話した。

 宇都宮大学は池田宰氏(64)が学長に就任し、新体制がスタートした。池田学長は「リアルキャンパスは必要」とし、対面授業を重視する姿勢を示した。ただ、将来的にデジタルの良さも生かし、教育における「リアルとオンラインのハイブリッド」を進める可能性にも触れた。今春の入学式は3日、3回に分けて実施される。昨年入学式をしていない新2年生に対しても、何らかのイベントを検討している。