第4回石破氏「今まで我慢ありがとう」 ポスト菅、試練の2人

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笹井継夫、松山尚幹
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菅と自民 権力の構図④
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菅と自民 権力の構図④

 昨秋の自民党総裁選菅義偉首相に敗れた2人は、試練の時が続いている。

 3月26日夜、自民党岸田文雄・前政調会長が自身のツイッターに投稿した提言が党内に波紋を広げた。「敵のミサイル発射能力そのものを直接打撃し、減衰させることができる能力を保有することが必要」。中国や北朝鮮ミサイル攻撃を阻むため、敵基地攻撃能力の保有を訴える内容だ。

発足から半年が過ぎた菅政権。権力の内側でいまなにが起きているのかを4回にわたって報告する連載の最終回です。

 敵基地攻撃をめぐっては、安倍晋三前首相が昨年9月の退陣直前に「敵基地攻撃」との言葉は避けながらも能力保有の必要性を説く談話を発表。だが、公明党は慎重で、菅政権は判断を先送りした経緯がある。

 岸田氏はこれまで「議論をすることは当然あってもいい」と述べるにとどめていた。今回の発信は、「一人の党員としての考え方」と語るが、次期総裁選を見据えて安倍氏や党内の保守層を意識したものとの見方がもっぱらだ。

 昨秋の総裁選では、安倍氏に加え、安倍氏と盟友の麻生太郎副総理兼財務相からの支援に期待したものの、二人は菅氏を支援。それでも、次期総裁選で「安倍、麻生両氏に支援してもらうという基本路線は変わらない」(岸田派幹部)という。

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新総裁に選出された菅義偉氏(右から2人目)らと手を上げる岸田文雄氏(左)、石破茂氏(右)=2020年9月14日午後、東京都港区、伊藤進之介撮影

 昨秋以降、麻生氏と対立してきた宏池会名誉会長の古賀誠元幹事長と距離を置いた。自派閥以外の議員らと複数の議連を立ち上げ、党内の支持拡大をはかる。だが、総裁選の地方票対策として始めた地方視察も新型コロナの感染拡大で中断。次期総裁への道のりはいまだ見えていない。

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 今回の発信に冷ややかな視線…

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