法案ミス、原因は「読み合わせ」の指摘 出勤減が原因?

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北見英城 高木真也
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 衆院議院運営委員会は2日、政府が今国会に提出した法案でミスが相次いだ問題について、加藤勝信官房長官が出席し、釈明した。同時に再発防止策についても議論した。加藤氏は再発防止策を6月中にまとめる考えを示した。相次いだミスの原因の一つには「読み合わせ」の作業がコロナの感染拡大によって不十分になった可能性が指摘されている。

 「読み合わせは決して面白い作業ではない。(タイピストに再入力をお願いする時代と違い)今はミスをしてもパソコンで簡単に訂正できるから意識が当時に比べて低下してきているのかもしれない」。自民党の盛山正仁氏は元国土交通省の官僚で、ミスを防ぐための作業「読み合わせ」の重要性について指摘した。

 読み合わせとは文章の確認作業で、複数人が組んで、1人が字句を読み上げ、他の人が資料などで字句が正しいことを確認する。答弁に立った加藤氏も元大蔵官僚。「私も入省当時のことを思い出して聞かせていただいた」と語る場面もあった。

 本来、霞が関では担当者を変えるなどして何度も「読み合わせ」をするのが定石だ。法案特有の表現は間違えやすいため、独自の読み方も定着しているようだ。「定めるところにより」は「ていめるところにより」、「及び」は「きゅうび」というように、漢字を音読みで読み上げる。

 今回、「若しくは」とすると…

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