「ゼロックス」なくてもブランド浸透?社名変えて再出発

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鈴木康朗、小出大貴
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 コピー機の名前としても親しまれてきた「富士ゼロックス」が、1日から社名を「富士フイルムビジネスイノベーション(BI)」に変えて再出発した。背景にあったのは、親会社による米ゼロックスの買収失敗と提携解消。新型コロナ禍やペーパーレス化で印刷量が減る中、新たに「富士フイルム」ブランドの事務機器として荒波にこぎ出す。

 「会社がスタートして以来の大きな変化の日だ。この変化こそ、大きなチャンスだ」。1日、社名変更と同時に富士フイルムBI社長に就いた真茅(まかや)久則氏は、記者会見でそう語った。

 旧富士ゼロックスは1962年に、米ゼロックスと富士写真フイルム(現・富士フイルムホールディングス)の合弁会社として生まれた。書類のコピーが「ゼロックスする」と呼ばれるようになるほどのブランド力を武器に、企業や官公庁で売り上げを伸ばした。

 当初は米ゼロックス製品の販売会社だったが、70年代から自社生産に着手。逆に米ゼロックスに製品を供給するまでに成長し、提携相手ながらライバルにもなった。

富士ゼロックスと米ゼロックスの蜜月関係はあることをきっかけに急速に冷え込みました。記事後半はこの経過に加えて事務機器市場の動向にも触れていきます。

 両社は、欧米は米ゼロックス…

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