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 山梨県内で子どもの教育や居場所づくりなどに取り組む個人や団体が、子どもたちの状況やそれぞれの活動内容を報告した「山梨の子ども白書」(2021年版)が初めて発行された。「コロナ禍で子どもは」などの三つの特集と、「子どもと家庭」など八つのテーマのもとに、66のリポートが掲載されている。

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 編集委員会事務局の佐藤浩美さんによると、市民グループの手による「子ども白書」は隣の長野県で2012年から発行されてきた実績がある。それにならって山梨でも年1回の発行を目指そうと、約1年間かけて準備してきたという。

 三つの特集は「コロナ禍で子どもは」「山梨の子どもと貧困」「山梨の教育政策」と題し、子どもたちの最新の状況を解説する。さらに「家庭」「福祉」「学校」「地域」「子どもの権利条約」といったテーマごとに報告を掲載している。

 「子どもと貧困」の特集では、コロナ禍で活動休止を余儀なくされたこども食堂が新たな食支援を始めたことや、中学生に対する無料の学習支援の様子、行政として積極的に対策を進める中央市の取り組みなどが記されている。

 白書の大きな狙いは、どこでどのような人が、どんな活動をしているかを見えるようにすること。巻末の執筆者一覧には68人が名前を連ね、それぞれの連絡先も掲載されている。

 編集委員長の下村幸仁・山梨県立大教授は「様々な活動に取り組む人たちの横のつながりを作りたい。悩みごとを抱えている人には相談先を知らせることができる」と話している。

 A4判159ページで1500円(税込み)。甲府市の朗月堂書店、柳正堂書店で扱うほか、書店で取り寄せができる。問い合わせは事務局の佐藤さん(090・6479・4842)へ。(吉沢龍彦)

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