泉州を美食の街に 地元市町が調理学校とタッグ

井石栄司
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 2025年の大阪・関西万博に向け、泉州エリアの豊富な食材のブランド力を強化する取り組みが2日、始まった。地元の調理専門学校と自治体が協力し、見慣れた食材の新たな食べ方を提案するなどして、泉州の食材の新たな魅力を発掘していくという。

 大阪府南西部に位置する9市4町からなる泉州エリアは、関西空港からのアクセスが良いのに訪日外国人客に素通りされる傾向にあることが課題だった。

 泉大津市にある大阪調理製菓専門学校が、訪日客の目当ての一つである食で地域を活性化することを企画。「大阪泉州を美食の街にする」というプロジェクトに賛同した地元自治体と一緒に、万博に向け「泉州の食材」のブランド力を強化していく。

 具体的には、専門学校が岸和田市産の水ナスと豚肉を使った給食メニューを提案したり、高石市の工場夜景をイメージしたスイーツを考案し、ふるさと納税の返礼品にしたりするという。

 専門学校で2日にあった試食会にはテレビ番組「料理の鉄人」で知られる中村孝明さんら著名な5人のシェフが調理を担当。参加した7市4町の首長らは「いかなごのくぎ煮」(岸和田市産)、「若ゴボウのうま煮」(忠岡町産)、「イノシシ肉のカツレツ」(岬町産)、「カキのスパイス揚げ」(田尻町産)、「ワタリガニ入りライスペーパー春巻き」(泉佐野市産)などの料理を味わった。

 試食した泉大津市の南出賢一市長は「泉州の食材の豊かさを実感した。季節の物が使われ、彩りが楽しめる。この地域に美食の可能性を感じた」と話した。(井石栄司)