無人トラックが20m走り列車に…50人死亡脱線事故

花蓮県=石田耕一郎
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 台湾東部の花蓮県で2日、50人が死亡した特急列車「タロコ号」(8両編成)の脱線事故で、列車と衝突した工事用車両が、線路脇の停車場所から未舗装の下り坂を無人のまま約20メートル走行して線路に転落していたことがわかった。当局の事故対策本部が明らかにした。対策本部は作業員への事情聴取や列車の操作記録などから事故当時の詳しい状況を調べている。

 脱線事故は2日午前9時半(日本時間同10時半)ごろに起きた。工事用車両はクレーン付きトラックで、作業員は事故の約30分前に車両を停車させたという。サイドブレーキが甘かった疑いが指摘されている。列車の乗客らによると、列車は事故前に警笛を鳴らしていたという。

 事故現場では2日夜から復旧作業が始まり、作業員が現場の線路を切断した後、線路脇に入れた重機で車両を撤去している。対策本部は列車の撤去までに5日間かかるとみている。蔡英文(ツァイインウェン)総統は2日夜、自身のフェイスブックで犠牲者を悼むとともに、負傷者の無事を祈念。原因解明の徹底や早期復旧など指示した。(花蓮県=石田耕一郎)