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 コロナ禍で厳しい経営を強いられている全日空(ANA)グループから、自治体などへの社員の派遣が進んでいる。ANA宮崎支店によると、前年度は宮崎県内で2人だったが、新年度は12人。このうち、グループのシンクタンク・ANA総合研究所(総研)からの派遣も2人から4人に増えた。

 前年度まで総研からは都城、小林両市に各1人派遣され、新年度から延岡市と高千穂町が加わった。

 延岡市には中村智弘さん(54)が赴任。主に観光やワーケーションの促進を手がけるという。任期は来年3月まで。

 中村さんは旅行会社勤務後、2000年にANAグループに入社。主に営業畑を歩み、宮崎には年に4、5回訪れていた。「延岡は自然が豊かで美しい所。経験や知見を生かし、良さを世界に向けて発信したい」

 高千穂町は早瀬和博さん(57)を「観光戦略マネージャー」として受け入れた。団体旅行などのプランニングと同行のほか、皇室や外国の来賓らが航空機に搭乗する際の調整業務に従事してきた実績がある。

 町は、アフターコロナの観光施策の策定、実際に暮らしてわかる魅力の発掘と発信などの広い働きを期待する。早瀬さんは「町の機能がコンパクトにまとまっている印象。町の人と交流を深めたり散策したり、魅力を体感することから始めたい」と話した。

 都城市には派遣2人目の宮原雅実さん(49)が着任。旅行商品の法人営業や新法人サービスの開発などを担当してきたという。都城では肉と焼酎を中心に据えたミートツーリズムの推進に携わる。「都城への誘客を図りたい」と言う。

 小林市には総研から3人目として、客室乗務員だった外山玲奈さん(33)が派遣されている。(浜田綾、神谷裕司)