仙台の映画館・遊技場などに時短依頼 5月5日まで

新型コロナウイルス

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 宮城県村井嘉浩知事は3日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、仙台市内の映画館やパチンコ店、ゲームセンターなどを対象に、午後8時までの時短営業を求めることを明らかにした。期間は5日から5月5日まで。県対策本部会議で了承された。(根津弥、徳島慎也)

飲食店には重点措置 違反の場合は料も

 会議では、「まん延防止等重点措置」の対象地域を仙台市とすることを正式に決めた。合わせて、3月18日に県独自で出した緊急事態宣言を5月5日まで延長することも決定した。

 映画館などの時短は重点措置による要請ではなく、任意の協力を求めるかたちをとる。対象は劇場や体育館などの運動施設、集会場など。床面積が1千平方メートルを超える商業施設も対象だが、生活必需品の小売店は除く。時短のほか、混雑を避けるため入場者数の整理などを求める。ネットカフェや漫画喫茶など、宿泊目的の利用が多く見込まれる施設は対象外となる。

 仙台市内の飲食店については、重点措置に基づき、全店を対象に午後8時までの時短を要請する。マスクをつけての会食やアクリル板の設置を求め、命令に違反した場合には20万円以下の過料を科すことができる。重点措置地域に含まれない仙台市以外についても、接待を伴ったり酒類を提供したりする飲食店に限り、午後9時までの時短を要請する。

 飲食店に対する協力金は仙台市内で企業規模や売上高などに応じて1日あたり4~20万円(最大で計620万円)、仙台市以外では1日あたり4万円(計124万円)を支払う。一方、飲食店以外の事業者については対象外となる。

 また県全域で、スポーツや音楽などのイベントで観客の上限人数を5千人に制限する。声援などを想定していないクラシックコンサートなども対象。これまでは観客動員の多いスポーツイベントでも収容率50%まで認めてきたが、5日から5月5日までは一律で5千人を上限とする。

 会議後の会見で、村井知事は「仙台市内で夜8時以降やっている店には行かないでほしい。危機的状況の時に自分の店のことしか考えない店には足を運ばないようにしていただきたい」と踏み込んだ。

入院かなわぬ死亡を「危惧」

 「危機的状況ではなく危機だと考えている」

 県と仙台市の患者受け入れの連絡調整を統括している冨永悌二・東北大学病院長は3日、厳しい見方を口にした。県によると、仙台医療圏ではコロナ患者の病床の使用率が94%に達している。感染しても宿泊療養用ホテルに入れない人は県全体で652人にのぼり、このうち536人は仙台市が占めるという。冨永病院長は「患者が自宅やホテルで亡くなることが危惧される状況」と強調した。

 そのうえで、「他の医療分野を制限してコロナ病棟を作っているのが現状だ」と説明。「予定されているがんの手術が延期される、救急車がなかなか収容してもらえないなど多大な影響が及ぶ」とし、「コロナ感染で死亡する人が増えるとともに、コロナ対応で制限された他の医療分野でも患者が命を落とすと危惧している」と述べた。

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