催し中止「やさぐれました」 酒蔵がっくり、嘆きの動画

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依光隆明
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 長野県諏訪市街地に並ぶ五つの酒蔵を自由に飲み歩く人気イベント「まちあるき呑(の)みあるき」が、この春も休止になった。春と秋に催してきたが、これで休止は5回連続。愛飲家と触れ合う絶好の機会とあって、酒蔵もがっくり。「このやるせない気持ちを表現したい」と動画を制作し、3月27日から配信している。テーマは、「やさぐれました」。

 「呑みあるき」は1998年から名を変えながら続いてきた。近年は春と秋に1日ずつ。五蔵の酒が思う存分飲めるとあって、やるたびに知名度も人気も急上昇。一度に4千人近くが集まる名物行事になった。

 人数が多くなるにつれ、問題も生じ始めた。特に心配されたのが交通事故。多数の酔っ払いが千鳥足で公道を歩き、中には道路に寝込む者もいる。対策として考えたのが公道を歩行者天国にすることだった。2019年は、そのための準備期間として開催を休止。準備を整えて再スタートしようとした昨春、新型コロナウイルスに見舞われた。

 結局、昨年は春、秋ともに休止。2年半ぶりとなることしの春も新型コロナを懸念して休止が決まった。19年春から5期連続の休止とあって、ファンばかりでなく蔵人もがっくり。「この気持ちを映像に」と先月、作品を制作した。

 女性リポーターが五蔵を訪れ、やさぐれた従業員をリポートするという内容。「もうやってられないよ」「こんなおいしい酒ができたのに」と嘆きが続き、最後に往年の「呑みあるき」風景を挿入している。

 資金は五蔵で出し合い、プロカメラマンの経歴を持つ蔵人が撮影。約12分間の映像が、ユーチューブの「諏訪5蔵」チャンネルで配信されている。

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