五輪決めたスイマーが抱き寄せた 敗れた28歳との絆
松沢憲司
2大会連続となる五輪の切符に、0秒21届かなかった。競泳女子400メートル個人メドレーの清水咲子(28)=ミキハウス=は、3日に行われた代表選考会の決勝で3位に終わった。
最後の50メートルで高校3年生の谷川亜華葉(あげは)(イトマン)と激しく競り合い、タッチ直前でかわされた。五輪の代表入りに必要なタイムは上回ったが、2位以内という条件を満たせなかった。
「正直、何が起きたのか分からない感じ」「やりたいことをやって、精いっぱいやった結果だと思う」。レース後、率直な思いを口にした。時折、涙で言葉を詰まらせながら。
長年、この種目を引っ張ってきた。リオ五輪後は思うように結果が出ず、苦しんだ。
昨年の秋から日本代表の平井伯昌監督の直接指導を受け始めた。そこには、清水が持っていた日本記録を塗り替えた大橋悠依(イトマン東進)がいた。
才能豊かだが、悩むことも多…
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