県立高出身の右腕、大学リーグ戦初勝利 チーム救う完封

高橋健人
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 関西学生野球の春季リーグ戦は4日、わかさ京都で2回戦1試合があり、関大が同大を5―0で破り、1勝1敗とした。関大の鷲尾昂哉(3年、登美ケ丘)は2安打完封でリーグ戦初勝利。公立高出身、ほぼ無名の右腕が、チームを救う快投をみせた。

 この日の投球で「自分に自信が付いた」と鷲尾は言った。140キロ台の直球を軸に緩急で打たせて取り、凡打を量産した。四回以降は全て三者凡退。落ち着いた投球で本塁を踏ませなかった。

 県立校の奈良・登美ケ丘出身。3年の夏は奈良大会初戦で敗退した。エースナンバーを背負って先発したが4失点し、1回ももたずにマウンドを譲った。それでも、野球への意欲は消えなかった。3学年上の兄侑哉さんの背中を追い、指定校推薦で関大に進学した。

 一昨年の明治神宮大会、東海大戦で中継ぎで登板し、「直球の球筋が良い」と早瀬万豊監督の信頼を深めてきた。だが、6イニング以上投げたのはオープン戦も含めてこの試合が初めて。早瀬監督は「期待以上。(今後も)十分先発でいける」と話した。

 前日は逆転負け。この日連敗すれば、勝ち点を落とすところだった。鷲尾は3年目で待望の初勝利にも「チームが勝てたことがうれしい。(3回戦に)つなげられて良かった」。頼もしい右腕が現れた。(高橋健人)