「撤退守らねば米軍施設へ一斉攻撃」 タリバーンが警告

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バンコク=乗京真知
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 政府と反政府勢力タリバーンの戦いが続くアフガニスタンで、和平に向けた交渉が難航している。仲裁役の米国は両者を和解させ、アフガン駐留米軍を撤退させたい考えだが、両者とも米国の和解案を拒んでいる。5月1日の駐留米軍の撤退期限を前に、米国は和平シナリオの立て直しを迫られている。

 「米国が約束を破るなら代償は大きい」。米政府との和平交渉に参加するタリバーン幹部は先月24日、朝日新聞の取材に対し、米国が撤退期限を守らない場合は、アフガニスタンにある米軍施設を一斉に攻撃する準備があると語った。

 5月1日の撤退期限は、米トランプ前政権がタリバーンと昨年2月に結んだ合意に盛り込まれた。合意で米側は期限までにアフガニスタンの駐留米軍を完全撤退させ、タリバーン側は駐留米軍への攻撃をやめ、アフガン政府と直接の和平協議に入るとしている。

 2001年の米同時多発テロをきっかけに始まったアフガン紛争は「米国史上最長の戦争」と呼ばれる。これまでに約2400人の米兵が死亡した。トランプ氏は大統領就任後、年4兆円規模に上る駐留経費を「無駄」と訴え、昨年2月の合意後、約1万3千人いた駐留米軍を約2500人まで一気に減らした。

 一方、タリバーンは合意後、駐留米軍への攻撃は止めたが、アフガン政府関連施設などを狙った攻撃やテロは続けている。アフガン内務省によると、3月中旬までの1年間にタリバーンによる2266件の自爆テロと爆破攻撃があり、市民1993人が死亡した。タリバーンとアフガン政府の協議に進展は見られない。

 駐留米軍はアフガン政府の後…

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