入管収容所に25年通った喫茶店主 外国人励まし続けた

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荒ちひろ
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 いつ出られるかも知れぬまま、何年も「収容所」で過ごす。そんな外国人に寄り添うべく、面会を続けてきた女性が茨城県にいる。田中喜美子さん(68)。法改正の国会審議が始まる長期収容の問題に、どう向き合ってきたのだろう。(荒ちひろ)

たなか・きみこ 1952年、茨城県生まれ。同県牛久市に入国者収容所が開所したのを機にできた市民団体「牛久入管収容所問題を考える会」の代表を20年以上、務める。つくば市内で喫茶店を経営しながら、95年からほぼ毎週、収容されている外国人への面会に通い続け、市民向け報告会や入管側への処遇改善の申し入れなども行う。会は2010年に東京弁護士会人権賞を受賞。

 毎週水曜日、午前7時20分。田中さんは、茨城県つくば市の自宅から車で隣の牛久市へ向かう。目的地は出入国在留管理庁入管)の入国者収容所「東日本入国管理センター」だ。

 様々な事情で在留資格を失った外国人が収容されている。いつ出られるかもわからない日々の中、たわいのない会話が「少しでも気晴らしになれば」とアクリル板越しの面会を続ける。気づいたら、25年を超えた。

 施設では「速やかに送還されるまで」として何年間も収容され、心身に不調をきたす人も多い。自殺や抗議のハンストが相次ぐ。記者はそうした入管の問題について取材する中で、当事者や支援する弁護士らから厚い信頼を寄せられる「牛久の田中さん」の存在を知った。

 本職は喫茶店主。とともに…

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