第3回婚前出産タブーの国から来た留学生 予期せぬ妊娠の末に

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藤崎麻里

拡大する写真・図版国籍のない子どもたち③

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 技能実習生や留学生が、海を渡って続々と日本にやってきている。外国人どうし、あるいは外国人と日本人の間の「予期せぬ妊娠」で生まれる赤ちゃんもいる。

 想定外の妊娠であれば、妊婦が医療機関の支援を受けられなかったり、赤ちゃんが遺棄されたりするリスクは高まる。

 加えて、外国人の母親から生まれた子には別のリスクもつきまとう。どの国籍も得られない「無国籍児」になってしまうリスクだ。

婚前出産がタブーの国から来た留学生

 2年前、関東地方に生まれた男の子もそんな一人だ。

 関東地方の一軒家。2歳の男の子が、床一面に広がるおもちゃの間を跳びはねながら、50代の里父に抱っこをせがんだ。

拡大する写真・図版男の子は里父の指をぎゅっとつかんだ

 男の子が里親夫婦のもとにやってきたのは、生後わずか7日目だった。夫婦にとって里親になるのは2度目だったが、新生児は初めて。あまりの小ささに驚いた。夜中も3時間ごとにミルクを代わる代わるあげた。ぐんぐん育ち、いまは12キロになった。

 男の子の両親は、ともに南アジアの国の出身だ。でも、男の子の国籍はない。

 「無国籍って何?」。預かるにあたってそのことを聞いた夫婦は、そう言って顔を見合わせた。

 男の子はなぜ無国籍になってしまったのか。

 支援にたずさわった関係者に…

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