82年の再現になるかも 引き分けが多くなると言えば…

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竜党のつぶやき 中日ドラゴンズへの深すぎる愛

 ドラゴンズファンのみなさん、こんにちは。

 開幕からの3カード9試合で、3勝4敗2分け。全143試合中の、まだたった9試合ではあるけれど、チームの課題がだいぶ見えてきたように思う。

 注目の根尾昂選手はどうか。

 早くもバンテリンドームでのお立ち台に上がった。先月31日の巨人戦での勝利を引き寄せるタイムリーは立派だった。凡打続きで「まだ厳しいかな」と見切りそうになるが、「使い続ければ結果が出てくるかも」と期待をつながせた。

 実は開幕スタメンレフトの大穴候補として、直前ファームで調子を上げた福田永将を思い描いてた。好調時には打ちまくる。ただ、旬な期間は長くない。それが福田なんだから、使うなら「今でしょ」と思っていたのだ。

 与田剛監督は若い根尾を選んだが、阪神2回戦からスタメンをはずれた。現時点で1割3分6厘ではやはり厳しすぎる。おおかたの竜党は根尾を温かく見守っているが、負けが込みだすと、「打てない8番」に非難が向かいかねない。異論はあるだろうが、ベンチを温めるなら、ファームで数多く打席に立ったほうがいい。

 開幕3カードで露呈したのはやはり得点力不足、パンチ不足の貧弱打線だ。12球団ワーストの9試合24得点。ホームランはビシエドの1本だけ。ああ、ひどすぎる。ただ、打線の顔ぶれが昨年とほとんど変わらないので、これはある程度予想できた。何せほとんど補強していないのだから。

 補強不足を「若手の成長」でカバーしようとしてもなかなか厳しい、ということだろう。

 先発投手陣も不安定だった。

 広島との開幕戦、巨人との第2戦はいずれも序盤に4点、3点と先制され、追いかける展開を強いられた。9試合が終わっても、開幕からの先発投手の未勝利記録はいまだ続いている。

 森繁和・前監督はヘッドコーチ時代からシーズン前に、若い投手の台頭について聞かれるとよくこう答えていた。「期待はするけど計算はしません」。この言葉を思い出さざるを得なかった。

 勝野昌慶、清水達也、山本拓実といった若手は、「1シーズン投げれば○勝はいける」といった計算をしてはいけない存在なのだ。

 柳裕也と福谷浩司、それに小笠原慎之介に安定感は出てきたが、例え6回3点以内に抑えても、この打線の弱さでは、不幸にも敗戦投手になってしまう。7回2点以内に抑えられるような、圧倒的な力量の投手が大野雄大のほかにもう一人は欲しいのである。

 もうひとつ、1年間コンスタントに長い回を投げ続ける、頑強なイニングイーターもほしい。

 その点では、エンニー・ロメロを退団させたのはもったいなかったのではと思う気持ちがある。

 昨年こそ故障で棒に振ったが、2019年シーズンは8勝10敗(116・1投球回)。傑出した成績ではないが、そこそこ実績がある先発をお払い箱にできるほど、球団に余裕があったのだろうか。ロメロは故障が完治し、ドジャースとマイナー契約したと聞いた。

 04年にセ・リーグを制覇した落合博満政権1年目に、ドミンゴ・グスマンという先発がいた。03年に横浜で8勝13敗の成績を残したが自由契約となり、中日が獲得したドミニカ共和国出身の投手だ。

毎週火曜日の朝に中日ドラゴンズにまつわる話題をお届けします。コラム「竜党のつぶやき」は毎月第1火曜日に配信します。

 野球ジャーナリスト横尾弘一さんの名著「落合戦記」の中で、落合監督が、ドミンゴをこんなふうに評する下りがある。

 「12敗もした助っ人」ではなく、「規定投球回数をクリアして8勝できる投手」だ。「新人をここまで育てあげる時間」を考えれば「立派な戦力」なのだ、と。

 ドミンゴは04年10勝5敗の好成績を残した(西武との日本シリーズ第7戦の先発だったことは、思い出したくもないけれど)。

 ロメロやドミンゴは「期待は(とくに)しなくても(ある程度)計算できる投手」だったのではないかと思えてくる。

9回打ち切りの今季、引き分けにイライラしたら

 さて、4月1日のDeNA対ヤクルト戦は、9回打ち切りにもかかわらず4時間20分、11対11という、エープリルフールにふさわしい、ウソみたいな結果だった。

 この試合は例外にしても、多くの評論家の予想通り、9回打ち切りで延長戦がない今シーズンは、引き分けが相当数、増えそうだ。3カード27試合で5ゲームあった。中日は9試合で2ゲーム。

 野球の引き分けにはどうしても消化不良感がつきまとう。「負けなくて良かった」と思いたくても、心のどこかで「勝ちきれなかった」ことへの不満と悔しさで心が落ち着かないものだ。

 引き分けにイライラしたらどうするか。「相手の身になって考える」のがいちばんいい。相手チームのファンが「引き分け」をどう評価しているかが参考になる。

 0対0で引き分けた開幕カー…

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