韓国LG電子、スマホ事業から撤退 6期連続の営業赤字

ソウル=神谷毅
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 韓国の電機大手、LG電子は5日、スマートフォン事業から7月末に撤退すると発表した。「競争激化で不振が続き、主力事業に集中するため」と説明している。一時は韓国サムスン電子米アップルに次ぐシェアを誇ったこともあったが、華為技術ファーウェイ)や小米(シャオミー)科技といった中国勢の追い上げに1995年以来の携帯電話事業は撤退を迫られた。

 LG電子は韓国をはじめ、北米や中南米など世界でスマホを販売している。2020年12月期の販売台数は約2800万台、営業損益は8412億ウォン(約820億円)の赤字。営業赤字は6期連続で、累積赤字は4兆6千億ウォン(約4500億円)に達していた。低迷する状況をコスト削減や高価格帯の製品投入で挽回(ばんかい)をはかったが、そのさなかの撤退決定となった。

 事業を外部に売却する動きもあったが、関連する特許など自社の技術が流出することを懸念し、断念して撤退を決めた。約3500人いるスマホ部門の人材は家電部門などに移す。(ソウル=神谷毅)