仲邑菫二段、終局直前に奇跡の大逆転 囲碁名人戦予選

大出公二
[PR]

 囲碁の第47期名人戦予選Cの1回戦で5日、仲邑菫二段が岡田結美子六段に対し、終局直前に奇跡的な大逆転で白番中押し勝ちし、2回戦にコマを進めた。

 黒番の岡田六段優勢のままヨセも打ち終わり、互いの陣地を数える整地直前、盤上打つところがないと判断した岡田六段は「パス」を宣言。ところが岡田六段の陣地は不完全で、手番がまわった仲邑二段は相手陣に手をつけて大きく荒らした。「地中に手あり」をさとった岡田六段、「なにやってるんだ!」と叫んだあとに投了した。

 終局後、岡田六段が自陣に手を入れた想定で整地すると、岡田六段の黒番7目半勝ちだった。岡田六段は自陣に手を入れても勝ちとわかっていたが、手がないと思っていた自陣に一手入れるのを嫌った。ところがそれは読み違いだった。

 アマチュアの碁ではよくあるアクシデントだが、プロ棋戦でこうした大逆転劇は極めて珍しい。強運の勝利を手にした仲邑二段、2回戦はベテランの信田成仁(しげひと)六段と対戦する。(大出公二)