葛尾産羊肉入り缶詰「かつらおカリー」誕生 返礼品で

見崎浩一
[PR]

 福島県葛尾村産の羊肉の端切れ肉を使う缶詰「かつらおカリー」が誕生した。10年前の原発事故で全村避難した経験をもとに、防災と食を発信しようと開発した。ふるさと納税の返礼品として活用する。

 葛尾むらづくり公社、村内でブランド羊を飼育する牛屋、郡山市のデザイン会社の3者が昨年4月、「葛尾の面白い人と魅力商品を作る会」を設立した。「かつらおカリー」は、その第1弾となる商品だ。

 羊肉を加工する際に出る端切れ肉を有効活用して、何か新たな商品ができないか知恵を絞った結果、カレー缶詰を企画した。スパイスを利かせつつも辛さを抑え、温めても常温でもおいしく食べられる。

 1缶200グラム入り。当面は非売品とし、村へのふるさと納税の寄付金額が1万円以上で2缶のセットを贈る。先着50セット限定。今後、村の返礼品であるブランド羊肉とともに認知度を上げ、生産量を増やして販売もめざすという。

 3月30日にあったお披露目会で、「作る会」会長の松本弘副村長は「フードロスや『災害と食』などの課題を解決し、持続可能な開発目標の達成につながる取り組みだ。大震災と原発事故から10年が過ぎた今、被災地葛尾村から発信していきたい」と話した。(見崎浩一)